オープン戦でヤクルトのドラフト1位原樹理投手がDeNAの主砲筒香嘉智選手と対戦しました。第1打席は筒香選手が中前打、2打席目は遊飛に倒れました。その時のインパクトです。
毎度おなじみ、8000分の1秒という超高速シャッタースピードで撮影しました。内角球に押し込まれたかのようにバットが曲がっています。しかし、実際はまず後方(右側)にしなったバットが、反動で逆側に戻った瞬間だと思われます。原投手の球威もさることながら、芯を外されてもバットをしならせる技術を持つ筒香選手もさすが。普通の打者ならどん詰まりかバットを折られているかもしれませんが、ボールは遊撃後方まで飛んでいきました。肉眼では見えない一瞬に、力と技の勝負がつまっていると思います
筒香バットがグニャリ
野上伸悟のとっておきショット
- 野上伸悟(のがみ・しんご)
- 1968(昭43)年7月19日、神奈川県横浜市出身。神奈川県立光陵高―慶大文学部卒。92年に入社し写真部、スポーツ部、静岡支局に勤務。記者時代はゴルフ、Jリーグ清水、磐田、高校サッカーなどを担当。04年アテネ五輪の北島、06年WBCの王監督で東京写真記者協会スポーツ部門賞受賞。著書に南雄太―型やぶりなゴールキーパー(旺文社)がある。高校時代はサッカー部所属。AB型
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