練習試合とはいえ、夢の対決(オーバーでしょうか)が実現しました。西武ファンの方だったら違和感アリアリの写真でしょう。クリムゾンレッドのユニフォームを着た岸投手を見つめる菊池雄星投手をレフトポール際から撮影しました。楽天に移籍した岸投手が、初の対外試合で古巣西武と対戦、自主トレを共に行う雄星投手と先発で相まみえました。ともにイニング数は2回と短く、カメラマン的にはあらかじめ動き方を考えておかないとあっという間に終わってしまうケース。綱渡りの撮影になるでしょう。そこでこの試合で何がニュースなのかを考え、①岸が西武相手に投げる ②岸と雄星が対戦 ③岸、雄星それぞれの開幕に向けての仕上がり状態 ④2人以外の選手の活躍等々 との優先順位をつけました。

まずは1回表は雄星投手の投球をネット裏から押さえます。

2死まで撮ったら球場の外周をダッシュし、1回裏の岸投手と西武ベンチの絡みを狙います。事前にどの場所がうまく絡むのかを下調べ(ロケハンと言います)しておかないと、いきなり行って想像していたものと違って慌てることが多々あります。 400ミリ2.8のレンズでできるだけ絞りは絞って、後方の西武ベンチもボケないようにします。振りかぶりで背番号が見えるもの。岸投手とわかる投球フォームと絡めて。代表的な打者と対戦しているシーンも押さえます。中村剛也選手、メヒア選手は不在だったので、浅村栄斗選手で(失礼)お願いしました。浅村選手が右前打を放ちました。これもかなり絞りを絞ってあるので、ピントとして両者が誰だかわかるレベルだと思います。1回裏を投げ終えベンチに戻る岸投手を押さえたら、再び内野にダッシュです。雄星投手を別の角度から撮ります。
いわゆる表情ものも。2回表を投げ終え笑顔でベンチに戻ります。 2回裏、今度は岸投手をネット裏正面から
栗山巧選手と対戦していることもわかるようにします。両チームのメンバー、スコアボードも入れ込んで。 最終的にはグラウンドレベルの三塁カメラマン席から撮りたいので、徐々にスタンドを移動しながら撮ります。重い機材を持って移動中でも試合は続いていますので目は離せません。昨年までの女房役炭谷銀仁朗選手に安打を許しました。そしてようやくカメラマン席に戻り、イスに座っての撮影です。幸い?ちょっと打たれたためまだ2回裏1死でした。手前が炭谷選手、奥は二盗を試みる新人源田選手です。
適時打を許しベースカバーに入る岸投手が、西武の選手たちに囲まれている感じです。 ようやくチェンジでホッとしたような表情を見せます。こちらも元西武でソフトバンクから移籍してきた細川亨捕手とのツーショットです。こんな感じでバタバタの2イニングが終了しましたが、もちろんこの後も試合は続きますので、手は抜けません。試合後も油断なりません。西武渡辺直人選手、炭谷選手らと話す姿も。昨日の友は今日の敵って感じですかね。しかし…。メイン原稿はまさかの3安打源田選手。先ほど載せた写真をトリミングしたこの写真(ピントは岸投手で源田選手はボヤケています)が紙面で使われました。会社と個人の価値判断のギャップは多々あることですが、ほんの数日前に高知での試合でも源田選手を取り上げていただけに、さすがに「うーん」という感じでした。もちろん、源田選手はお見事ですし、新人の開幕スタメンの可能性が高くなってきたことはすごいことです。ただ、岸対雄星の初対決は練習試合とはいえ「初」はこの日1回しかないのですから、奇をてらわず「どストレートに」やった方が面白かったんじゃないかと私は思いました。報われない一日が終わりましたが、もちろんこれにめげずに今後も手は抜きません!!(野上伸悟のとっておきショット)